2015年8月14日金曜日

薪能「巴」

 
情報委員のK.Tです。
 
 
 
皆さんは「薪能(たきぎのう)」というものをご存じですか。
薪能とは夏の夜に舞台の周辺にかがり火を焚いて野外にて行われる能のことで、暑さを忘れるために古くから行われている夏ならではの能です。
 
 
その薪能が8月7日(金)に「白山薪能」として午後7時よりJR松任駅前松任城址公園特設舞台にて演じられました。

 
 
 


まだ日が落ちる前には謡が披露されました。
だんだんと普段とは違う雰囲気へと変わっていきます。




そして、日が落ち周囲が暗くなると火が焚かれます。
風に揺れる木のざわつき、ときおり飛ぶ虫の羽音、、、すべてが能の脇役のようです。


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演目は「巴」。
木曽義仲とともに勇ましく戦った女武者「巴御前」の物語です。義仲の最期、ともに自害することが許されず、永遠の別れとなった無念さが執心となり成仏できずに亡者となっていまいます。
全編ではどこか悲しげな女人、後編ではなぎなたを振る女武者、最後は白装束の亡者となってさみしく去っていきます。






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ここで一句

「  閧(とき)の声  むなしく響く  闇の中  」


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