2018年6月24日日曜日

銀閣寺

情報委員のK.Tです。
観音殿(銀閣)

 銀閣寺 正式には「東山慈照寺」です。

 室町幕府八代将軍 足利義政によって造営されました。文化人 義政は、女人禁制の西芳寺(苔寺)の苔生した庭園を母に見せたいと、自ら制作し、どこにも引けを取らない庭園を作り上げました。
錦鏡池

銀沙灘


 錦鏡池を中心とした池泉回遊式庭園です。本堂前には円錐形の向月台が、でんと構えています。まるで大きなプリンのよう、そして砂を波型に盛り上げた銀沙灘があります。
 義政の美意識のすべて「簡素枯淡」が見事に表現されています。

ここで一句
「若楓 鳳凰の立つ 観音殿」
錦鏡池に映る観音殿

2018年6月23日土曜日

祇王寺

情報委員のK.Tです。

祇王寺 竹林と楓に囲まれた美しい苔庭のある草庵です。

万緑の世界は、鳥のさえずりや若竹を揺らす風の音も心地よく、癒されます。



 「平家物語」に登場する白拍子「祇王」は平清盛の心変わりによって出家し、妹「祇女」や母と共に、この地で念仏を唱え、往生を願います。
 清盛の心変わりの原因となった白拍子「仏御前」も世の儚さを憂い、この庵を訪ね、許しを請い共に朝夕一心に念仏を唱え、往生を願い本望をとげました。

ここで一句
「若竹や 十七才の世捨て人」

2018年6月22日金曜日

清凉寺

情報委員のK.Tです。
釈迦如来立像のある本堂

 清凉寺 京都嵯峨野にある浄土宗のお寺

 宋から持ち帰った釈迦如来立像(お釈迦様が37歳の頃の姿)が安置されていることから「嵯峨釈迦堂」と呼ばれています。普段はこの立像を拝観することは出来ませんが、私が訪れた6月17日は、とてもラッキーなことに拝観することができました。
本堂の北側に位置する弁天堂

 立像の中には、絹で作られた五臓六腑の模型が入っていたとのこと。10世紀末の東洋医学の知識を知る大発見と言えます。

 高さ162cmの釈迦如来立像は、日本仏像と異なり、頭はガンダーラ仏像に見られる縄あげの頭髪、大きな眉、整った鼻筋、衣装は体に張り付いた水文の様な飛騨のある薄手の衣など、異国情緒たっぷりのエキゾチックな仏像です。

ここで一句
「成道の ブッダのお姿 嵯峨釈迦堂」
行く道すがらの紫陽花